2008-05-09

小津安二郎「東京物語」

こどもの日にながらでテレビをみていたら、「東京物語」のシーンが。
日本映画の黄金時代と言われている1950年代の三大巨匠
溝口健二、黒澤明、小津安二郎監督の撮影時のエピソードなどを
再現ドラマなどで紹介する番組だったのですが、
小津監督の映画「東京物語」が好きで(実は高校の先輩でもあります。)
思わず番組を本気(マジ)鑑賞。

「東京物語」は、老夫婦を中心に家族をテーマにした映画で、
かなり前に観て以来だけど、
1シーンを観るだけで、キューっと小津ワールドがよみがえります。
映像はやさしく、落ち着いた印象。
でも、立場の違いによる人との関係性が、シビアにみえてくるんですよね。
笠智衆さん演ずる老人の空気が、物語が進むにつれ(特にラストあたり)
どんどん違和感を感じる。彼だけ時間の流れが違うというか。
観終わると、胸がキュっと締まって泣いてしまいます。
思い出していたら、また観たくなったよー。「東京物語」。
最近は涙腺がゆるいので号泣するかもです。


これは6年前、地元でみつけた「伊勢人」という雑誌。