2009-05-14

「凍」

まえまえから読みたいと思っていた本です。
NHKでグリーンランドの岩壁を登る
山野井泰史・妙子夫妻の姿を見てから
ずーっと気になっていた本です。
ヒマラヤのギャチュンカンという山から生還する
ルポルタージュです。
筆者は沢木耕太郎さん。
私は読むペースが遅い方なのですが、
一気に読んでしまいました。

読み終えて、鳥肌がたちました。
就寝前に読んでいたので、興奮してなかなか寝られませんでした。
生還した際にお二人とも、凍傷でたくさんの指を失うことになります。

当たり前の話として、からだは大事にしないと、と思うし、
家族や友だちみんなに心配をかけることにもなるんだけど、
でも、ある面から考えると
自分の体は、やはり自分のものだということと
その体を使って"行動"する、ということは
自分の"人生"である、と思うと、
限界以上にまで、自分の体を使い切れる生き方に
ただ、ただ、圧巻。
この後の話なんですよね、
グリーンランドの岩壁を登頂したのは。
妙子さんは入院して何日かたって体が動かせるようになると
腹筋のトレーニングをベッドではじめたそうです。

自然のすごさもさることながら、
人間のすごさも改めて気づかされました。
なんか、勇気がわいてきます。



この冷凍庫の中より、もっと寒いようです…。